倒れて十三日目 [覚書として]
昨晩は夜中に起きだしてチッコしにベランダへ
そういえば、倒れた日の夜中はきれいな満月だった。
昨晩は少しずつ月が欠けてきている、リクの命のように少しずつ少しずつ。。。
なかなかチッコが出なくて、一時間ぐらい、月が涙でかすむ。
朝から寝たきりになっている。 そのままが一番幸せな時である。
昼頃、起きてきて立って水を飲む。
でも、筋力が無いのか、足が開いて倒れそうになるので支えて時間をかけて飲ませた。
立ち上がるとハァハァと口は空けないけど、呼吸が早くなる。
なるべく、立たないでもいいように、オムツを履かせてあげた。
今日は甘えてきてくれるのが本当に嬉しかった。
今は寝ている。多少呼吸が早くなったり、足をバタバタしたり瞼がピクピクしてる。
恐らく、アレにいちゃんと遊んでいる夢でも見ているんだろう。
このまま、夢の世界へ行ってくれれば、一番いいんだけど…
犬には死ぬという概念が無いともいう。
アレにいちゃんが亡くなっても、いつかは会えると思っていたような感じで死の悲しみで具合が悪くなることなどなかった。
むしろ、犬は感受性が高いので、飼い主(アレおじちゃん)の悲しみを感じとっている方が大きかったかもしれない。
そのおじちゃんも、もういない。
きっと、私のその悲しみも感じとって慰めてくれていたのではないだろうか。
たとえ、目が見えなくても、耳が聴こえなくても、起き上がれなくなっても、今の時だけを一生懸命生き、明日への希望を繋げていくのが犬なのかもしれない。
リクはまだこの世で生きている。
コメント 0